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2010.6.11発行.No37(毎週金曜日発行)

株式会社 セイガンスピーク メールマガジン

Sagan Speak Co., Ltd  English  Educational  Newsletter

 

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  このメールは、これまでの弊社とお名刺を交換させて戴いた学校関係者様にお送りしています。

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■ 今 週 の I N D E X

1.気になる最近のニュース

2.リンクインシステムセミナーを開催いたします

3.日本の中の不思議な英語表現(その20) 

4.スティーブン自叙伝(第20話)

5.英作文コーナー(その11)

6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)

 

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1.気になる最近のニュース

 

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公立高教員、71人増1120人を募集 兵庫県教委

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201006040517.html

 

教員人事権移譲、竹内・枚方市長が疑問 「コスト増につながる」 大阪

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201006100420.html

 

【日本の議論】給付型奨学金導入の是非は 国民負担も増えて

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100606/edc1006060701001-n1.htm

 

大学生、出席率86% 授業出ても携帯・私語

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100606/edc1006060926002-n1.htm

 

【教育動向】就職も左右!?「コミュニケーション能力」は家庭から

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100610/edc1006100236000-n1.htm

 

デフレ知らず? 私大初年度納付金、過去最高の131万円超え

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100610/edc1006101702003-n1.htm

 

ファイル:文科省、全国学力テストの契約「要改善」

http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/06/20100605ddm008010122000c.html

 

ファイル:全国学力テスト、専門家会議で在り方など検討へ

http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/06/20100605ddm008010123000c.html

 

記者ノート:高校の入試制度

http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/06/20100605ddm013070136000c.html

 

新教育の森:村山学園の春 ルポ・小中一貫校の1年/5 教師道場

http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/06/20100605ddm013100134000c.html

 

新教育の森:あえて冒険せず? 海外への留学減少

http://mainichi.jp/life/edu/archive/

 

読み書き:ひらがな、入学前に必要?

http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/06/20100606ddm013100028000c.html

 

授業用デジタル教材、研究本格化埼玉

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100607-OYT8T00223.htm

 

明治大と日野市、多摩テック跡地開発で協議へ東京

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100610-OYT8T00486.htm

 

「今どきの学校考える」シンポ20日、都内で

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100610-OYT8T00249.htm

 

子ども手当に反応さまざま福岡

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100611-OYT8T00387.htm

 

学校うざいなら、ぶち壊せ娘教唆容疑で母逮捕

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100608-OYT1T00538.htm?from=main3

 

生徒の母親、体育祭中に刃物振り回し教頭けが

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100608-OYT1T00491.htm?from=top

 

 

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             2.インターナショナルバカロレア(I)とリンクインシステム

 

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従来の教育と一線を画す画期的な教育として、1968年からインターナショナルバカロレア機構(IBO)が、

実施している国際的教育プログラムがあるのをご存じでしょうか? 

このプログラムは、国際社会に適合できる学生の育成をするため、異文化への理解と尊重をしながら、

思いやりや探究心を備えた人格の形成が目的となっています。つまり、単なる学力の重視だけではなく、

知的に物事を考えながら、実際に社会に貢献する力を養おうとする学生を育成しようとしています。

したがって、生徒はこのプログラムでの授業では、受け身の姿勢でいることは到底許されず、

常に問題意識を持ちながら、自分の力で考え、仲間と話し合い、さらに考えを深める姿勢が求められています。

 

このIBプログラムは3種類あって、PYPプログラム、MYPプログラム、そしてディプロマプログラム(DP)がありますが、

なかでもDPは、規定されたカリキュラムを履修した後、大学入学資格試験を受けて一定以上の成績がとれれば、

「学位(ディプロマ)」を取得できます。

 

この学位によって、世界のほとんどの大学入学資格を得ることができますので、現在では138ヶ国2718校、

生徒数にして約75万人が受講しております。

日本での認知度は極めて低いことは否めませんが、日本社会の国際化に伴い、近年ではその関心は高まってきております。

 

IBプログラムの授業の必修科目は、

@文学(第一言語)、A語学(第二言語)、B個人と社会(歴史、地理、経済、心理学)、C実験科学(生物、化学、物理)、D数学

E選択科目(美術、音楽、演劇)

 

の6教科の他に、DPでは、さらに次の3つの履修も必要となります。

 

エクステンデッド・エッセイ(研究論文、英語4000字)、「知の理論(Theory of Knowledge)(哲学)

「創造性・活動・社会奉仕(Creativity,Action,Service)

 

2年間の上記教科の履修の後に、全世界統一の時期(5月か11月)におこなうディプロマの取得最終試験は、

暗記や一夜漬けの一切効かない、論述形式ですので、一定以上の成績を修めるためには、

生徒はかなりの学習量をこなさなければなりません。ちなみに、1教科でも不合格教科があれば、DPは取得できません。

 

日本で、IBプログラムのうちDP(IB-DP)を導入している学校は極めて少なく、

静岡の加藤学園暁秀中学校高等学校、広島のAICJ中学高等学校、京都の立命館宇治中学高等学校となっております。

特に立命館宇治校は、従来からのエマージョン授業を進化させた上で、今年からIB-DPが導入されているため、

上記必修科目の@を除き、全て英語で授業が行われています。

 

 

ある小学生の保護者によれば、

「自身の息子が大学を卒業する頃も日本の不景気は継続し、

その一方で、日本企業は今後ますます国際競争に巻き込まれていくはず。

自分の勤務する会社がそうであるように、日本の有名大学を卒業した新卒よりも、

たとえ有名じゃなくても海外の大学を卒業した新卒の方が採用する側には魅力的に見えるでしょう。」

 

確かに、現在の大学生の就職内定率は7〜8割、つまり、10人の大学生のうち2〜3人は就職ができていません。

学生にとって自分の価値を一番高く売り込める新卒の時期はたった一度しかありませんし、

次年の就職活動では、「就職ができなかった学生」というマイナス評価のレッテルが付きまとうこととなり、

採用の可能性はますます遠のいて行くことでしょう。

 

従来、帰国子女の進学を助けるためにインターナショナルスクールで導入されていたIBプログラムでしたが、

学校教育法のいわゆる「第一条校」でも、その導入を模索する学校が増えてまいりましたのは、

こうした保護者や生徒のニーズを先取りした結果なのかもしれません。

 

そうはいっても、IBプログラムの導入はそうたやすくはありません。そこで、弊社では、こうした学校様へ

IBプログラムの段階的導入の初期準備として、リンクインシステムの導入をお勧めしております。

リンクインシステムがもたらす4技能統合授業が、やがて生徒の会話能力や英語論文作成技術を向上させることになるはずです。

 

 

 

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3.日本の中の不思議な英語表現(その20) 

 

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私たち日本人が外国へ訪れると、街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?

同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、日本の街中で

不思議で不適切な英語表現を見ることもあるのではないでしょうか? そんな事例をここで紹介いたします。

今回は、読者様から頂いた情報で、JR線各駅のキヨスクで発売されているサンドイッチのパッケージに書いてある英文広告を

取り上げます。おそらく皆様もご利用されたこともあるはずのこのサンドイッチですが、こう書いてあります。

 

Premium Sandwich Fresh & Delicious

Fresh sandwiches are great anywhere, anytime and give you a variety delicious tastes to choose from!

 

これは難解です。元の日本語がどうだったのかすら推測しかねます。

ともかくも、サンドイッチのパッケージを見て、ふさわしい文章に変えてみました。それが下記です。

 

Premium fresh sandwiches with a variety of delicious fillings to choose from are great to eat

anywhere and at anytime.

 

  

 

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4.スティーブン自叙伝(第20話) 

 

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毎回、講評連載中の弊社のスティーブン・オーストウィックによるコーナーです。

彼自身のこれまでの歩みを中心に、自叙伝、随筆、詩などを掲載しております。

 

Hi to you all and I hope this short letter and poem finds you well.  Yes, another poem to fill

in the time until I get back to being able to talk about my younger years.

 The following poem or piece of, at times, rhyming prose was inspired by a recent visit to my

recent daughters elementary school.  I visited her school to see how she was getting along, she only

stared this April and as we have been having a few problems with her of late, I thought it was time I

popped in and had a look for myself.  What I saw was very standard, standard is okay, its safe here and

to all intents and purposes it works, but kids and maybe even one or two teachers out there are getting

short changed, the country itself certainly is.  I doubt very much if the pennies that we at Sagan

Speak are all trying to put in will ever drop, but if and when they ever do they just might stop some

of this short changing that is going on.  Anyway, have a read of the following and see if you can

understand and connect with any of it in any way. 

 

Gently Stretching Without Ever Reaching

 

I went to observe my daughter at her school the other day.

And based on that visit this I what Id like to say.

The 3 classes I saw were ordinary, average and really not so good.

No fire would ever be created, but there was tinder.

But no friction nor spark to ignite the wood

 

There was a distinct lack of energy, passion, direction and ability.

And all the classes were flat without any vulnerability.

At one point early on in the proceedings I felt like saying.

Please come in out of the cold and remove your coat and hat

But of course I couldnt do that, its not as easy as that.

Well I could have said something about the coat and the hat.

But then I noticed the teachers were wearing ear warmers.

so that put an end to that.

 

I then thanked them for allowing me in but that fell on deaf ears.

I let them keep on their hats, their coats and their ear warmers.

So they could continue to live in ignorance of their fears.

I then went outside into the playground for a breath of fresh air.

I dont like being around people that are ignorant of not knowing how to care.

 

There is just one more thing Id like to add.

The teachers I saw teach the other day were technically very bad.

They were lacking in the same way a cake lacks

When baking powder has not been added into the flour

The cake doesnt rise, but with the power, at least it tries.

You can still eat the cake, but its not an appetizing size.

Additives are important to food like techniques are to teaching.

What I saw the other day was no more than gently stretching without ever reaching.

 

 

A poem (or something vaguely resembling a poem) by Stephen Austwick

 

 

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5.英作文コーナー(その10)

 

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■このコーナーでは、日常の学校で教職員の方が遭遇するであろうシーンにおける

「とっさのひとこと」を英語で言えるように養成します。

 

もちろん読者様の中には、英語科の先生方も多くいらっしゃるかと存じますが、是非ともご参加下さい。

 

ご承知の通り、市販の英会話の本の中には、ネイティブスピーカーの目から見て、不適切な表現が少なくありません。

しかし、そうは言っても、日本人である私達がそれを見抜くのは容易ではないため、

本の中の例文を機械的に必死に覚えようとしてしまいます。

 

そもそも、実際に外国人と英会話をするためには、英会話の本を読むだけ(暗記するだけ)では不十分であり、

実際に、会話(使用・応用)して、初めてモノにできると言えるでしょう。

またさらに言うと、単に使うだけもまだ不十分で、

間違ったり、忘れたり思い出したりが繰り返されて、初めて自分のモノになるのではないでしょうか? 

 

人はすぐに覚えたモノほど、直ぐに忘れるものですし、考えた数だけ記憶は増えますし、

苦労して覚えたものほど忘れにくいモノであることは、これまでの皆様の学習経験からご承知の通りです。

 

従いまして、このコーナーでは、問題文とその対訳といった安易な併記によって、

英語フレーズの暗記を促す方法を廃しまして、

とりあえずご自身の今の英語力を駆使して悩みながら答えを紡ぎ出して頂くという手法を

採らせて頂きました。

 

ちなみに各質問には、模範回答を用意しておらず、模範解答の暗記を促すつもりもありません。

読者様の数だけ回答はありますので、どうぞ自由な表現でのご回答をお送り下さい。

おそらくは、普通に答えると回答文自体は、短い英文で終わるでしょうが、せっかくですから、

是非、ご自身の英語表現力を試す意味で、「冒険的な文章」に挑戦させることをお勧めいたします。

 

なお、お送り頂いたご回答へは、弊社の外国人講師が丁寧に添削しまして、

メールで返信します。添削された文章が、丸暗記ではない、自分ならではの回答になるはずです。

このコーナーが皆様の英語力アップに貢献できれば幸いです。

 

 

●ご質問その1(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)

  あなたの学校に勤務する外国人英語講師が、「大学入試対策では英語の多読と多聴十分であり、会話や英作文の授業なんて重視しなくてもいい」というあなたの発言に対して、激しく論してきました。あなたはどう答えますか?

 

 

●ご質問その2(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)

「あなたの学校に勤務する外国人英語講師から、「AO入試が大学生の学力を落としている原因なのに、なぜ廃止できないのか?」という質問がありました。あなたはどう答えますか

 

 

先日、このコーナーに参加されている某校の英語科の先生から

「授業で生徒へ英作文をさんざん出題しておきながら、教師である自分が英作文から逃げたくないので、なるべく参加しています。」

とのコメントを頂戴しました。こうしたご自身を切磋琢磨されている姿勢に敬意を表したいと思います。

読者の皆様からの意欲的で挑戦的なご回答をお待ちしておりますので、

ご自身の英作文能力を高められる無料の英語講座として活用下さい。

 

 

 

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6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー) 

 

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■小学校に英語を正式導入する日本に先駆けて、1997年に韓国は小学校で英語を導入しました。

その際、120時間の研修をしたそうですが、結果として、小学生は学校の先生への信頼をなくし、

英語塾に通う子供が急増したそうです。その傾向がさらに、英語塾へ通える余裕のある家庭の子供と

そうでない家庭の子供との英語能力格差を助長させてしまったとの指摘もされています。

日本の経済界は、早期英語教育制度を歓迎しております。しかし一方で、この制度の導入によって、

「日本人の英語の力が確実に向上する」と考える世論は半数にも満たないという調査結果もあります。

小学校の学習指導要綱によれば、「クラスの担任教師が英語の授業を担当する」としていますが、

もともと英語教育を専門としていない教師が教えることが如何に無謀であるかは、

言うまでもないことでしょう。先日、

当メルマガで、弊社主催の「ティーチャートレーニングセミナー」を7月21日〜30日まで開講することを

告知させていただきました。

今回は従来の中学・高校の先生方に加え、都内近県の小学校の先生方へもセミナーへのご参加を呼び掛けておりますが、

どのくらいの小学校の先生方が参加されるかが、今後の小学校英語教育に未来を暗示しているような気がしてなりません。

 

 

■日本の教員養成期間は世界的には短いことは皆様もご承知のとおりです。

日本では4年の養成期間も、他の先進国では6年以上がほとんどであり、

教育実習についても2週間の日本に比べて、

教育先進国のフィンランドが25週間、イギリスが32週間、ドイツが14週間です。

教員資格に学士ではなく、修士号の習得すら義務づけている国も少なくありません。

発展著しい中国でも、今や新規採用教師全員は修士号取得者とのことで、

いまやこれが世界の常識なのかもしれません。

ご承知のとおり、新学習指導要領では、指導内容が増えますし、

教科指導では、これまで以上の資質や能力を教員に求めることになるでしょう。

言うまでもなく、資源の無い日本にとって、

諸外国との経済競争に打ち勝つ以外に外貨獲得の道はありません。

したがって、諸外国の教育水準以上の教育の確保が日本には必要でしょうし、

諸外国以上の教員養成制度も日本に必要なのではないでしょうか?

特に近年は、少子化と通信手段の技術革新によって、

子供同士のコミュニケーション能力が著しく劣化してきております。

こうした時代に合わせて、教員養成制度の新しい在り方が民主党でも主張されています。

最近のテレビ番組を見ていると、

どの番組も一様にして番組構成が酷似し、大勢の芸能人を雛段席に座らせてフリートークをさせる内容となってきており、

昔見たような個性的で特色のある番組作りが、もはや捨て去られてしまってように思えます。

先日、ある学校様から、最近の若手教員の英語授業がつまらなくなったとのご指摘がありました。

何をもってつまらないのかを聞くタイミングを逸しましたが、

この指摘は、最近の若手テレビプロデューサーが作るテレビ番組のつまらなさを連想させてくれました。

娯楽と教育とを比較することに無理があるかもしれませんが、

ただし、テレビを見る側(視聴者側)にしても授業を受ける側(生徒側)にしても、

「影響を受ける側」であることは変わりはないはずです。

さて、皆さんはどう思われますか?

 

 

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